話さないクライエント役について

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こんな質問を受けました。
『おはようございます。昨晩ロープレ訓練で話さないCL役に 15分間、質問に詰まりぶっきらぼうな問いかけとクローズクエスチョンにまたまた陥りました。話さないCL役への秘策はありませんか?』
興味深い例ですね。

受講生がCL役のロープレでは、CL役が意図して話さないのだとしたら、なかなか対応が難しいと思います。

一方、本試験ではCL役が意図して話さないというのは不公平となるかなぁと思います。となると、本試験では『話さない』のではなく、『話せない』と考えるほうがいいかなぁと思います。

CL役が『話せない』理由は3つくらい思い付きます。

1.ラポール形成が出来ていない。
2.話せるシナリオ以外を色々質問されるので、話せない。
3.CCからの質問がクローズドクエスチョンが多くなり、はい、いいえでしか応答しなくなり、話さない印象になる。もしくは、CLがCC役からの質問を待つようになり、CCとしては、次から次へと質問をしないといけないと考え、益々CL役の話したいことと話題が逸れていく。

私は、CLが話せないようなかかわりを、CC側が行ったと考えます。

1の場合は、アイビーのマイクロカウンセリング技法の下から順番に試みてみる。相づち、頷き、姿勢、視線、話すスピードを合わせる、声のトーンを合わせるなど非言語部分や、言語的追跡。

ロジャースの受容、共感、一致の、特に受容をCL役に示す。受容部分は『数字』も、しっかりとかかわるポイントになるかもしれません。クライエント理解に関する部分かもです。

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CL:30年間公務員を続けたんですが、辞めなければならないかもと、悩んでいます。

CC:〇〇さんは、30年間も公務員を続けて来られたんですね〜。。。(間を取る。しっかりとその頑張りを受容)
辞めなければならないとお感じになったのは、何かおありだったのでしょうか? もう少し、詳しくお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?
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つまり、何か出来事があって、公務員を続けることが出来ない。出来事がなければ、公務員を定年まで続けるこたができた。公務員を続けたかった。30年間も頑張ってきた。そのクライエント役の感情に寄り添うイメージです。

2.3の場合は、来談目的(CLの第一声)に戻るのが近道かもしれません。

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CL:ここ最近、やる気が出なくて。。。

CC:最近やる気が出ない、、、もう少し詳しくお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?

CL:そうですね。。。(無言)

CC:(沈黙を恐れずに待ってみます)
何かそのようなお気持ちになるキッカケとか出来事など心当たりはおありですか?

CL:うーん。。。特には。。。。

CC:特にはという感じですね、、、(いきなり根ほり葉堀り聞かない)
もし、何か思い出されたら、いつでもいいので遠慮なくお話し下さい。もう少し〇〇さんここと聴かせてもらってもよろしいでしょうか?

CL:はい。。。

CC:今のお仕事というのは、、、?
(ここからは、シュロスバーグの4Sを頭に描きながら、CLの状況を聞いてみるというのはどうでしょう。)

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私は、実技のコツは、過去(悩みのその場面)の状況、その時どんなことを感じたのか、考えたかのか。状況といっても、焦点はCL役にあたるようにかかわることかなあと思います。

未来についてかかわるのは、CL役がそこまで展望を描いていない場合には、話しづらいかもです。経験代謝で意味の出現の段階なら未来のことも話せますが、私だったらまずは、経験の再現を意識したいところでしょうか。

私が勉強し始めのころのロープレで、よく失敗したのは、すぐにCL役の気持ちを聞くことでした。例えば、CL役がモヤモヤしています。と言われて、モヤモヤってどんな感じなんですか?とかかわり、うーん。。と沈黙モードに入ってしまう。。

モヤモヤしたその時、CL役にどんなことがあったのか、CL役はどんなのとを見たのか、CL役はどう感じたのか、CL役はどんな人なのか、あたりを意識したいと思います。

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